鼻がつまる!鼻づまりの解消方法や原因(メカニズム)

鼻詰まりのメカニズムと原因を知る!

鼻詰まりとは鼻腔をとおる空気の流れが悪くなることで起こる不快な感覚で、主な原因は

  • 鼻腔粘膜の腫れ
  • 鼻茸と呼ばれるポリープの形成
  • 鼻中隔と呼ばれる鼻の中を左右に分ける仕切り板の変形

などが考えられます。

では、それぞれの原因について詳しく説明していきましょう。

 

鼻腔粘膜の腫れによるもの

風邪やインフルエンザウィルスに感染した粘膜が炎症を起こすと、その部分が腫れを起こして鼻づまりがおこります。
この場合は一過性のもので、感染症が治癒すると鼻づまりも解消されますが、二次感染を起こすと慢性鼻炎を起こし治療が長引く場合もあります

感染症に次いで多いのがアレルギーによる炎症からくる「腫れ」です。
大人のアレルギーは難治性の疾患になることが多いのでこちらは継続的な長期治療が必要です。

しかし、完治は望め無いのであくまでも症状を和らげる対症療法が中心となります。

アレルギーには花粉症のように季節性のあるものと、ハウスダストや化学物質によるアレルギー性鼻炎のように通年で炎症を起こすタイプがあります。

季節性のあるものは、アレルゲンの飛散時期がすぎると症状は落ち着きますが、通年性のアレルギーは薬を飲み続ける必要性があります。

 

鼻茸による狭窄が原因となるもの

鼻茸とは、鼻腔内にできるポリープ(良性腫瘍)のことです。
この病変が生じる原因は上記のようにアレルギーや慢性鼻炎などで継続的に鼻腔粘膜に炎症が生じることで組織が腫瘍化すると考えらえています。
良性腫瘍なので自己増殖能力はなく、鼻炎が消失すれば自然と代謝されて消失しますが慢性的な鼻炎状態ではいつまでも誕生しつづけます。

また、多発的に発生した場合は外科手術が適用されるケースとなります。

 

鼻中隔の変形によるもの

これは主に顔面打撲や尾骨骨折などの怪我によるもので、鼻腔内で鼻からすった空気の通り道を左右に仕切っている「鼻中隔」と呼ばれる仕切り板が、変形してしまうことで鼻づまりを起こします。(鼻中隔湾曲症)

 

鼻詰まりの解消方法

鼻づまりの解消方法としては、鼻づまりを起こしている原因を取り除くことが一番の解決策となります。
したがってここでは、「上で説明した原因」の解消方法を中心として説明を加えていきたいと思います。

鼻腔粘膜の腫れを解消する方法!

風邪などの感染症の場合は、詰まりの原因となる感染症を治療することが第一選択肢となります。

ただし、二次感染を起こし、そこから慢性鼻炎に移行し、さらにそれが原因で慢性副鼻腔炎(蓄膿症)となった場合は治療が長引きます。
どちらの場合も「マクロライド系抗生剤」の長期投与が治療の中心となります。

また、アレルギー性鼻炎の場合は抗アレルギー薬による保存的治療が中心となります。
こちらは難治性の疾患ですので、かなり長期にわたる治療が必要となります。

ただし、アレルギーは加齢によって免疫機能が低下すると症状が落ち着く場合があります。
その時には薬を中止することが可能です。

 

鼻茸による狭窄を解消する方法!

こちらも基本的には鼻茸を起こしている原因疾患である感染症やアレルギー性鼻炎の治療が最優先されます。

しかし、鼻茸が巨大化したり多発的に生じてしまい、狭窄が強くなってしまった場合には
「内視鏡的鼻ポリープ切除術」
という手術が行われます。

基本的に日帰り可能な手術ですが、予後(治療の経過)のために一週間ほどは自宅で様子見をすることになります。

また、非常に安全性の高い手術ではありますが、鼻腔粘膜を切除するため、手術後はその部分が肥厚して健康な時よりは空気の通りが悪くなり軽度の鼻詰まり感や息ぐるしさは残ることが多いようです。

 

鼻中隔の変形による狭窄を解消する方法

変形が軽度ならブリーズライトのような鼻腔を拡張する器具を使って気道を確保します。

しかし、変形が高度で狭窄が強い場合には「鼻中隔湾曲症手術」を行います。

こちらも基本的には短期の入院で済みますが、(1〜2日程度)手術は全身麻酔下で行われます。
予後はだいたい10日から14日程度は自宅療養となるでしょう。
出血が止まって痛みがなくなり、呼吸が楽になれば完治です。

 

チクナインには効果があるのか?副鼻腔炎と蓄膿症の薬

チクナインは蓄膿症や副鼻腔炎に効くといわれている市販薬です。

どのように作用するのか、実際に効くのか?を、副鼻腔炎(蓄膿症)の基本のお話を交えて、お伝えしていきます。

蓄膿症とは?

蓄膿症とは鼻の病気ですが、正式な病名は「慢性副鼻腔炎」になります。

副鼻腔(ふくびくう)とは額から小鼻の横(ちょうどほうれい線の始点の上あたり)にまで広がる頭蓋骨内の広大な空間のことです。

「前頭洞」、「篩骨洞」、「上顎洞」、「蝶形洞」の4つのパーツに分かれていて、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)になると「上顎洞(じょうがくどう)」という部位に慢性的に膿がたまりやすくなり、

  • 鼻づまり
  • 強い炎症や感染を示す色のついた鼻水がでる(黄色や緑色)
  • 鼻水が喉側にもあふれて違和感や気持ち悪い感じがする(後鼻漏)
  • 嫌な臭いが気になる(口臭と混同されがちですが、口臭ではなく上顎洞にたまった膿の臭いです)
  • 鼻水が止まらない(膿はたまり続けるのでいくら鼻をかんでも次から次へと出て来ます)
  • 頭痛、頭重を感じる
  • 顔面、歯、目や鼻の周囲が痛くなる
  • 食べ物の味や臭いがわからなくなり、食べる楽しみがなくなる
  • 鼻づまりからイライラしたり、集中力がなくなる

などの症状をきたすようになります。

 

原因について!

鼻と副鼻腔とをつないでいる「自然口」と呼ばれる排泄路が、感染症アレルギーによる炎症によって狭窄を起こし、膿の自然排泄ができなくなってしまうことで起こるとされています。

 

蓄膿症の治療法は?

かつては蓄膿症は治らないと言われていましたが、現在では治療法の開発が進み、投薬治療でほとんど気にならないほどにまで症状を緩和することができるようになりました。

その投薬治療の中心となるのが
「マクロライド系抗生物質」
と呼ばれる薬(クラリスやエリスロマイシン)を少量ずつ長期間投与する方法です。

通常「抗生剤」というのはウィルスや雑菌などの病原菌を殺すための薬ですが、「マクロライド系抗生物質」には “粘膜の抵抗力を上げる” 作用 があるため、アレルギーによる炎症を抑えることにも効果的であることが判明しています。

外科手術について

マクロライド系抗生物質(クラリスやエリスロマイシン)の長期投与では症状の改善が見られない場合や、鼻ポリープ(鼻茸)があって「自然口」をほとんど塞いでしまっている場合、または薬に対してアレルギーがあり、投与が難しい場合には「外科手術」が適用されます。

この場合最も一般的なのは「内視鏡下副鼻腔手術」です。

これは鼻の穴から内視鏡を挿入し、自然口の狭窄を切除して再建し改善する手術になります。
かつては全身麻酔で口の中から広範囲切開を行うという大掛かりな手術でしたが、今では内視鏡手術が開発され、かつてよりも簡単に蓄膿症の手術ができるようになりました。

市販薬で治す!(セルフメディケーション)

セルフメディケーションとは、医療機関に頼らずに自力で市販薬や生活習慣を正すことによって病気をコントロールするという考え方です。
蓄膿症の場合は、上記のような症状が辛くなってきた場合、症状はかなり進行している証拠になります。

病院で検査を受けて「積極的な治療が必要」と判断されると、投薬治療や手術を受ける必要性があります。
通常は、「マイクロライド系抗生物質を長期間投与する」というのが多いのですが、副作用への懸念治療が長期にわたるため時間的な制約を受けるなどの不都合が生じる場合があります。

そこで、「投薬治療が不要と判断された軽症の場合」や「日常生活に支障がない程度で病院に行く必要性を感じていない場合」は、セルフメディケーションを導入するという選択肢もあります。

蓄膿症や副鼻腔炎におけるセルフメディケーションの治療薬なら、小林製薬から発売されている「チクナイン」が蓄膿症治療薬としての確かな効果で人気が高い薬になります。

 

チクナインってどんな薬?

チクナインは蓄膿症の症状を改善し、呼吸を楽にするための治療薬です。

顆粒タイプと錠剤タイプの二種類で展開されている内服薬です。
また、1日2回の服用で良いことに加えて眠くなる成分は入っていないので、人に知られず自然に蓄膿症を改善していくことが可能です。

チクナインの効果!

9種類の生薬からなる漢方薬「辛夷清肺湯(シンイセイハイトウ)」の作用によって、副鼻腔に溜まった「膿」を速やかに排泄し、また慢性的な炎症を緩やかに緩和していきます。

辛夷清肺湯(シンイセイハイトウ)に含まれている9つの生薬について!

・シンイ:モクレン科の植物の蕾から抽出される成分です。
鼻づまりの緩和に効果があります。

・オウゴン:しそ科のコガネバナの根。
熱や炎症を和らげる作用があります。

・チモ:ユリ科のハナスゲの根茎。
消炎、解熱、抗菌作用があります。

・サンシシ:あかね科のクチナシやその同属植物の成熟した果実。
熱をとり、イライラを鎮めます。

・ショウマ:キンポウゲ科のサラシナショウマまたはその同属植物の根茎。
解熱、消炎効果があります。

・ビャクゴウ:ユリ科のオニユリまたはハカタユリ、またはその同属植物の鱗片、鱗茎(りんげ)を乾燥させたもの。アレルギーを鎮める効果があります。

・バクモンドウ:ユリ科のジャノヒゲの膨大した根の芯を抜き取り乾燥させたもの。
呼吸器症状の緩和に効果があります。(去痰、消炎、鼻水の緩和など)

・ビワヨウ:バラ科のビワの葉を乾燥させたもの。
去痰、消炎、抗菌効果があります。

・セッコウ:天然の含水硫酸カルシウム。
イライラ、火照りを取る作用があります。

チクナインの副作用

生薬中心の処方(漢方)なので、合成薬のような強い副作用はありませんが、稀に

・胃の不快感、むかつき
・食欲不振

などを感じる場合があるようです。
ただし、大きな副作用ではないので強い消化器症状を覚えない限りは服用を継続しても問題はありません。

 

チクナインよりも効く薬はあるの?

チクナインは生薬の力によって、徐々に効果があらわれる、と言われます。
しかし、漢方薬ではなくとも、昔から「薬」として使われていたものがあります。

それが、「なた豆」です。

なた豆をお茶にした「なたまめ茶」は、病院の先生が勧めるほど、副鼻腔炎や蓄膿症に効くと言われています。

実際に、「なた豆茶で蓄膿症が治った」という声を多々聞きます。

ちなみに、以下の鼻・喉・口の病気web様では、薬より良かったとオススメされています。

参考:「鼻・喉・口の病気web」⇒ 蓄膿症・副鼻腔炎の薬

色々と体験されてきた治療も分かりやすく説明されているので、参考になるかと思います。

蓄膿症や副鼻腔炎にオススメの市販薬や漢方はどれだ!?

蓄膿症ってどんな病気かな?

蓄膿症とは、鼻の奥に広がる8つの広大な空間である「副鼻腔」のうち、「自然孔」と呼ばれる排泄路を通じて鼻腔(鼻の内側)と直接接続している「上顎洞(じょうがくどう)」に、慢性的に膿が溜まるという病気です。

「副鼻腔」は鼻だけでなく、額から上顎にかけての範囲に広がる頭蓋骨内の空間で、左右4つ(計8つ)の部位(前額洞、篩骨洞、上顎洞、蝶形洞)に分かれています。
この中で、膿が溜まるのは主に上顎洞で、溜まった膿が自然孔を通じて鼻汁として排泄される仕組みになっています。

蓄膿症の原因は幾つかありますが、最も多いのは

  • 風邪やインフルエンザによって免疫力が低下したのち、鼻腔から自然孔にかけて二次感染(多いのはブドウ球菌で次いで真菌)を起こすことで発病し、長引くケース
  • アレルギー性鼻炎や花粉症、気管支喘息によって慢性的な炎症が鼻腔内で起こり、鼻茸(鼻にできるポリープ)が鼻の奥に生じ、それが自然孔を塞いでしまうことで、上顎洞に溜まった膿が排泄しづらくなることで起こるケース

という2ケースです。

これらによって、自然孔が感染症やアレルギー性疾患で狭窄(狭くなること)を起こし、上顎洞に溜まった膿が排泄しづらい状態になるのが「蓄膿症(慢性副鼻腔炎)」です。

蓄膿症治療用市販薬の特徴

医療機関で行なわれている「最も一般的な蓄膿症の治療法」は「マクロライド系抗生物質」を少量ずつ長期間に投与するというものです。
投与方法は「内服薬」での処方になります。

しかし、治療が長期間に及ぶため、中には市販薬によるセルフメディケーションで治療したいと考えている人も多いかと思います。

実際に蓄膿症治療薬として販売されている薬がいくつかあるため、あとで詳しく説明します!

その前に、市販薬(一般薬)の場合、「抗生物質の内服薬」は厚労省によって許認可されていないので、病院で処方されるような「マクロライド系抗生物質」と同じような作用をもつ薬を購入することはできません。

ただし、蓄膿症は「炎症性疾患」(炎症によって症状が引き起こされる病気)なので、市販薬での治療のポイントは

  • 「炎症を鎮める」
  • 「血流を改善して免疫力を調整する」

という点に絞られてきます。

しかし、一般的な痛み止め(消炎鎮痛剤)では、飲みすぎると次第に体に薬に対する耐性ができてしまうため、効き目が弱まっていきます。

そこで「蓄膿症の治療薬」では、生薬をメインの調合にして、できるだけこうした弊害を生じないように配慮して開発されています。

蓄膿症にオススメの市販薬

チクナイン(小林製薬)

ユニークなネーミングで人気のある小林製薬が開発、販売している「蓄膿症専用治療薬」です。

9種類の生薬を配合し、本来医療用漢方薬である「辛夷清肺湯(シンイセイハイトウ)」と同等の効果が得られるよう独自の調合を行っています。

「辛夷清肺湯(シンイセイハイトウ)」は副鼻腔炎の治療薬として昔から用いられてきた漢方薬です。
今でも慢性的な鼻炎症状を緩和するための治療薬として処方されています。

蓄膿症治療用市販薬としては最も知られている存在ですので、まずはこれから試してみると良いでしょう。

チクナインについては、別ページでもまとめています。
チクナインには効果があるのか?

ベルエムピL(クラシエ)

荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)という漢方薬をアレンジした市販薬です。

荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)は、辛夷清肺湯(シンイセイハイトウ)と並んで蓄膿症治療向けの漢方薬です。
チクナインで効果が得られない場合はこちらの薬が効くかもしれません。

モリちくのう錠(大杉製薬)

こちらも漢方の一種ですが、大杉製薬が生薬を独自に配合した処方になっています。

小青竜湯(漢方薬)

薄い痰を伴う鼻水や咳に効果のある漢方薬です。
花粉症、アレルギー性鼻炎など蓄膿症の原因となるアレルギー性疾患にも効果があります。

葛根湯加川辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)(漢方薬)

蓄膿症や慢性鼻炎の初期に効果があるとされています。
体を温め血行を良くする成分も配合されています。

鼻水が止まらない原因と種類(緑・黄色・茶色・さらさら・粘り)

冬や花粉の時期はとくに鼻水が出やすい季節です。
では、そもそもなぜ鼻水は出るのでしょうか?

また、慢性的な鼻水は副鼻腔炎にもつながります。
鼻水の止め方を知り、副鼻腔炎への悪化を予防しましょう。

鼻水が出るメカニズムと原因!

鼻水をありがたがる人はまずこの世の中にいないと思いますが、実は鼻水は私たちの体を守るとても重要な役割を果たしているのです。

ではまず、どうして鼻水が出るのかその理由から説明していきましょう。

  1. 粘膜を乾燥から守る
  2. 体温調整をする
  3. ウィルスなどの病原菌やアレルゲンを排除する

3つ目の役割についてはよく知られているところですが、他の2つについては意外に思う人もいるかもしれません。

1.粘膜を乾燥から守る

人は健康な状態でも一日に1リットル近い鼻水を出していると言われています。
鼻をかむこともないのに一日1リットルもの鼻水はどこに消えていくのでしょう?

それは喉の方に流れていき、気道粘膜を守っているのです。
したがってダラダラ流れるというよりは絶え間なくじんわりと粘膜から滲み出ているというイメージになります。

2.体温調整をする!

2つ目の機能については汗とは逆に、体を冷やしすぎないようにするための体温調整です。
※「汗」は体温を下げるために出る、というこをご存知でしたか?

人は鼻呼吸をするときにできるだけ外気を温めてから取り込もうとする機能が備わっています。
鼻のこの独特の形状には、空気の通り道を設けることで、「鼻腔を通過するときに粘膜に触れることで温度を上げるような構造」になっているのです。

このとき外気を温める役割外気に触れて乾燥しないようにするためには鼻水が必要になるというわけです。

逆に熱いものを飲食したときに鼻水が「外」に出るのは熱を放出するための体温調整機能になります。

ここまでがいわゆる病的ではない「普段生活している上で出ている自然(生理的)な鼻水」の話です。

3.ウィルスなどの病原菌やアレルゲンを排除する

3つ目の役割からは、治療もしくは対策が必要な「病的」な鼻水の話になります。

というのも粘膜には「免疫機能」が備わっていて、

  • 風邪やインフルエンザなどの病原菌
  • ハウスダストや花粉などのアレルゲン

といった異物を察知した場合に、それらを速やかに取り込んで外に排泄するという免疫機能が備わっているからです。

これは常に外気に触れている鼻腔粘膜のとても重要な最前線での役割です。
しかし、病原菌の繁殖力が強かったり、免疫機能が暴走してアレルギー反応を示すようになると、鼻水が過剰に出るようになります。

感染症の場合は、病原菌の増殖に鼻粘膜の免疫機能が追いつけないと、喉の方にまで悪影響が出ることになります。
簡単にいうと感染してしまう、ということです。

一方アレルギーの場合は、アレルゲンに反応して免疫が過剰反応を示すと言った具合に、少し鼻水が出るメカニズムが異なってきます。

もう少しわかりやすく言えば、

  • 感染症の場合は、病原菌と一生懸命戦った結果大量の鼻水が出てしまう
  • アレルギーの場合は、アレルゲンに過剰反応して必要以上に戦おうとして大量の鼻水が出る

と言った具合です。

鼻水の色にも変化がある!

また、本来鼻水とは無色透明なものですが、感染症を起こしていると乳白色緑色・黄色・オレンジ色などの色が付きます。
アレルギーの場合も基本的には無色透明なのですが、鼻出血を起こしていたり(赤い鼻水や茶色い鼻水)、二次感染を引き起こしている場合(副鼻腔炎などに進行してしまっている場合)には、やはり色のついた鼻水が出ます。

したがって、鼻水に色が付いているかどうかは病的な鼻水なのか、生理的な鼻水なのかを見分ける一つの目安となります。
(尋常ではない量の透明な鼻水の場合はアレルギーが疑われます)

鼻水の状態でもわかる?

鼻水の状態からも、病的か生理的なものなのかの判断が出来ます。

まず、アレルギーの場合は透明な鼻水と説明しましたが、その鼻水はサラサラしています。

一方、風邪等の病原菌によって鼻水が出ている場合は、ネバネバっとした粘りのある鼻水になります。

これも判断基準のひとつになりますので、是非覚えておきましょう。

鼻水の止め方とは!!?

まず、解消が必要な鼻水というのは全て「病的な鼻水である」ということを理解して欲しいと思います。

健康的な状態で分泌されている生理的な鼻水は、止めてしまうと却って甚大な健康被害をもたらすことになるので、これは止めてはいけません。
(通常、これをとめようと思っても難しいですが・・・)

では、病的な鼻水の解消法というと、それはもう原因の病気を適切に治療することに限ります。

まずは、鼻水に色が付いているかどうかを確認して、色が付いているようなら感染症が強く疑われますので、すぐに病院に行って治療を受けましょう。

また、花粉症などの季節性のアレルギー性鼻炎からくる鼻水の解消法としては、現在市販薬でも医療用医薬品と同程度の抗アレルギー成分が配合されている治療薬が一般薬としても売られていますので、病院に通わなくとも対応可能です。

(抗アレルギー成分が配合された市販の鼻炎治療薬)
・アレグラ
・ストナリニZ
など。

通年のアレルギー性鼻炎や、蓄膿症(副鼻腔炎)に進行してしまっている場合は、一旦病院での治療を受けることをお勧めします。

※蓄膿症については、急性副鼻腔炎(蓄膿症)は虫歯が原因?治し方は?をご確認下さい。

現在ではどちらも良好な治療薬が開発されていて、かなり症状を軽減させることが可能となっています。

また自宅で出来る鼻水解消法としては

  • 外気と室内との寒暖差を極端にしない(±5度の範囲で調整すると良いと言われています)
  • 熱いものを急に食べたり飲んだりしない
  • 体を急に冷やさない
  • 空気の乾燥を防ぐ

などが挙げられます。
これは上記に挙げた生理的な鼻水の機能を一定に保つための方法になります。

副鼻腔炎・蓄膿症に効く荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ)とは

蓄膿症について!

蓄膿症は「(慢性)副鼻腔炎」の一般的な呼び方です。
主に自然口から鼻腔にかけて炎症を起こし、副鼻腔と呼ばれる器官の「上顎洞(じょうがくどう)」と呼ばれる部位に慢性的に膿がたまるという病気です。

副鼻腔とは、鼻腔(鼻)の奥に広がる広大な空洞のことです。
その範囲は額から口のすぐ上にまで及びます。

副鼻腔はさらに

・前額洞(ぜんがくどう):眉毛の上にある空洞

・篩骨洞(しこつどう):目と鼻梁の間にある縦に長い空洞

・上顎洞(じょうがくどう):自然口と呼ばれる鼻汁の排泄路を通じて鼻腔と直接つながっている空洞で、頬部全体に広がる最も広大な部位

・蝶形洞(ちょうけいどう):目の奥に広がっている空洞

に分かれています。

ケイガイレンギョウトウについて!

漢方薬のなかで最も蓄膿症に効果があるとされているのが「ケイガイレンギョウトウ(荊芥連翹湯)」であり、通常はこの薬が投与されることが多くなります。

この漢方薬は「医療用医薬品」に指定されているため、一般の薬局やドラッグストアで購入することはできません
漢方外来のある医療機関を受診して「蓄膿症」「慢性鼻炎」の確定診断を受けた後、処方箋を発行してもらって調剤薬局経由で入手するか、中医の常駐している漢方薬局で処方してもらうかのどちらかになります。

なお、処方箋を出してもらう場合は健康保険の適用となりますが、中医がいる漢方薬局での処方の際には健康保険の適用外(前額自己負担)となりますので注意してください。

ケイガイレンギョウトウが蓄膿症に効く理由とは?

「ケイガイレンギョウトウ」には、血液の循環を改善し炎症を鎮めるという作用があります。
したがって、慢性的な炎症を起こしている「蓄膿症」に効果があるとされているのです。

なお、体質的には血行が悪く肌の色が浅黒い人に向いている薬です。

また、蓄膿症の原因である鼻茸は炎症が長引くと発生しやすなりますので、炎症を抑えることで鼻茸が新たに成長するのを抑制する効果もあります。

適応症には、「蓄膿症」、「慢性鼻炎」、「にきび」などになります。

含まれている成分とは?

この薬には血行を良くし、体の熱をとり(消炎作用)、痰や膿の排泄を良くするために以下のような生薬(自然由来の薬用成分)が配合されています。

・黄ごん(オウゴン)
・黄柏(オウバク)
・黄連(オウレン)
・桔梗(キキョウ)
・枳実(キジツ)
・荊芥(ケイガイ)
・柴胡(サイコ)
・山梔子(サンシシ)
・防風(ボウフウ)
・連翹(レンギョウ)
・甘草(カンゾウ)
・地黄(ジオウ)
・芍薬(シャクヤク)
・川きゅう(センキュウ)
・当帰(トウキ)
・薄荷(ハッカ)
・白し(ビャクシ)

漢方薬は体質によって効き目が大きく変わる飲み方が一般的な合成薬と異なる(空腹時に飲むことが多い)などの注意点がありますので、必ず漢方外来を受診するようにしましょう。

蓄膿症の症状は?治療は薬(漢方など)や手術!|慢性副鼻腔炎

慢性副鼻腔炎とは?

一般的には、急性副鼻腔炎が長引き慢性化した場合に「慢性副鼻腔炎」となります。
慢性化する理由には以下のようなものがあります。

・鼻茸(鼻ポリープ)によって、鼻と副鼻腔をつなぐ「自然口」という排泄路が塞がれ、副鼻腔(特に上顎洞)に膿がたまる

・花粉症やアレルギー性鼻炎によって長期間鼻腔内に炎症が起こり自然口が狭窄を起こす。
(炎症が長引くと鼻茸ができやすくなります)

・風邪やインフルエンザに続発して急性副鼻腔炎が起こり、それが慢性化する
(最初に風邪やインフルエンザウィルスで鼻腔粘膜の免疫力がダメージを受け、そこから続けて細菌や真菌による感染が起こります。)

・生まれつき自然口が狭く副鼻腔炎を起こしやすい

一般的な慢性副鼻腔炎とは別に気管支喘息に合併する慢性副鼻腔炎というのがあります。
こちらは基礎疾患に「気管支喘息」がある場合に高頻度で合併する慢性副鼻腔炎になります。

一般的な慢性副鼻腔炎に比べるとこちら(気管支喘息に合併するタイプ)は、多発的に鼻茸が発生しやすいという特徴があります。

 

副鼻腔とは?

副鼻腔は頭蓋骨内にある広大な空洞のことで4つの部位に分かれています。
その4つの部位とは上から順に

・前頭洞(ぜんとうどう)
・篩骨洞(しこつどう)
・上顎洞(じょうがくどう)
・蝶形洞(ちょうけいどう)

です。

この中で最も大きく鼻から副鼻腔をつなぐ「自然孔」と直接接続していて、構造上の問題点から膿が溜まりやすいのが「上顎洞」になります。

本来上顎洞に溜まった膿は自然口を通って鼻から鼻汁として排泄されるのですが、炎症のダメージや鼻茸によって自然孔がふさがってしまうのが慢性副鼻腔炎です。

 

慢性副鼻腔炎の症状

病名は「慢性副鼻腔炎」ですが、鼻腔粘膜の奥の方まで広範囲に炎症を起こしやすくなるため、様々な症状を起こす傾向があります。

その症状を一覧にすると

・鼻汁が大量に出る

・強い炎症や感染を示す色のついた鼻水がでる(黄色や緑色)

・慢性的な鼻づまり

・頭痛

・顔痛
上顎洞に膿が溜まると頭蓋骨の内圧が上がり上顎洞周囲の神経を圧迫することで起こります。

・いびき

・異臭、悪臭

・嗅覚低下

・味覚低下
嗅覚が低下すると味がわからなくなります

・食欲不振
味覚の低下で食事の楽しみがなくなると起こりやすくなります

・鼻出血
鼻腔粘膜が荒れて出血します。

・不眠傾向
鼻づまりで寝ている間の呼吸がしづらく、睡眠不足になりがちです

・不定愁訴
睡眠不足からイライラしやすくなります

・うつ病、うつ状態:不眠傾向に合併しやすい精神症状です

・ドライマウス
口呼吸することで発生しやすくなります

・歯周病、虫歯
ドライマウスで口腔内の衛生環境が悪くなります

・紅潮
鼻づまりで血圧が上がると起こりやすくなります

・高血圧

・咽頭痛
鼻腔から副鼻腔にかけての炎症が喉にまで広がる場合があります。

・嗄声(かせい)
ドライマウスや咽頭痛などが原因で声がかすれます。

・後鼻漏
鼻汁が喉側に漏れてしまう症状です。気管支喘息を助長すると言われています。

・眼圧の上昇

などです。

ざっと挙げただけでもこれだけの症状があるので、副鼻腔炎はいかに深刻な病気であるかということがわかります。

 

慢性副鼻腔炎と蓄膿症の違いとは?

蓄膿症は上顎洞に膿が慢性的にたまっている状態を表す病名です。
慢性副鼻腔炎の主な症状が上顎洞に膿が溜まることなので、ほとんどの場合「蓄膿症を発症している=慢性副鼻腔炎である」と言えます。
そのため、蓄膿症が原因で続発的に起こる上記の症状のうち、後鼻漏や鼻出血などもまとめて蓄膿症として治療するケースが多いようです。

 

慢性副鼻腔炎の原因は!?

この病気の一番の原因は風邪やインフルエンザの後に発生する「急性副鼻腔炎」です。
急性副鼻腔炎が治りきらずに慢性化して「慢性副鼻腔炎」となります。

それ以外の原因としては以下のような疾患が挙げられます。

・アレルギー性鼻炎、花粉症
・気管支喘息
・鼻茸(鼻ポリープ)
・黄色ブドウ球菌感染症
・肺炎球菌感染症
・先天性の鼻腔(自然口部)狭窄

などです。
原因として多いのは鼻腔内~上気道にかけて感染する病原菌と、アレルギー性鼻炎になります。

 

慢性副鼻腔炎の治療法

基本的には以下の3つが治療の柱となります。

定期的に耳鼻科で副鼻腔(上顎洞)に溜まった膿を綺麗に洗浄する

感染症でおこる慢性副鼻腔炎には有効な手段です

マイクロライド系抗生物質(クラリスやエリスロマイシン)を少量ずつ長期間投与する

現在主流の治療法です。マイクロライド系抗生物質には菌を殺すだけでなく粘膜を強化する作用が確認されています。

外科手術

原因が真菌(カビの一種)によるもの、あるいはマイクロライド系抗生物質の投与では効果が上がらない時には手術が適用されます。
現在では「内視鏡的副鼻腔手術」が主流となっています。

急性副鼻腔炎は虫歯が原因?治し方は?抗生剤(薬)の種類!

急性副鼻腔炎ってなに?

風邪やインフルエンザなど上気道に感染する感染症で体力が低下した後に続く感染症から起こる病気です。
副鼻腔とは頭蓋内に広く広がっている空洞のことで、その範囲は額から鼻の穴の横にあるほほ骨との間のくぼみまでに及び、さらに4つの部位に分類することができます。

その4つの部位とは上から順番に

・前頭洞(ぜんとうどう)
・篩骨洞(しこつどう)
・上顎洞(じょうがくどう)
・蝶形洞(ちょうけいどう)

になります。

急性副鼻腔炎の場合はウィルス感染によって鼻と副鼻腔とをつなぐ「自然口」と呼ばれる排泄路が炎症を起こし、悪化するとそこから副鼻腔全体に炎症が広がる場合もあります。また、急性副鼻腔炎が慢性化すると「慢性副鼻腔炎」になりますが、この時には主に「上顎洞」に膿が溜まり続け自覚症状が継続するケースになります。

急性副鼻腔炎の自覚症状の一つでもある鼻水は「上顎洞」に溜まった膿によるものです。自然口に直接繋がっている上顎洞は構造上の問題で膿が溜まりやすいからです。

急性副鼻腔炎の症状とは?

・鼻づまり
・鼻水
・頭痛
・顔面痛
・鼻の奥から異臭、悪臭がする
・嗅覚、味覚の低下
・鼻水が喉の方に落ちていく(後鼻漏:こうびろう)
・咳や痰がたくさん出る

などが主な症状になります。

急性副鼻腔炎の原因

それ以外の原因としては

・風邪やインフルエンザなどのウィルス感染に続発して起こる細菌感染
・真菌(かび)の感染
・虫歯や歯周病
・生まれつきの副鼻腔形成異常(先天的要因)

などが考えられます。]

急性副鼻腔炎の治療法

急性副鼻腔炎の治療は日本鼻科学会が推奨するガイドラインに沿って行われるのが一般的です。
その治療法としては主に3つの方法があります。

鼻からチューブを入れて、副鼻腔内を綺麗に洗浄する方法

これによって副鼻腔内の膿だけでなく細菌も同時に洗い流すことができます。

抗生剤が入ったネブライザー治療

ネブライザーとは吸入のことです。薬品を入れた精製水に高圧をかけて鼻粘膜や副鼻腔に直接薬品を噴霧して治療します。
急性副鼻腔炎は感染症なので、抗生剤を用いたネブライザー治療が行われます。

投薬治療

抗生剤や副鼻腔の粘膜を正常化する薬などが投与されます。
急性副鼻腔炎の場合にはセフェム系、マクロライド系、ニューキノロン系の抗生剤が使われます。

■セフェム系として
セフゾン、フロモックスなど

■マクロライド系として
クラリス、フロモックスなど

■ニューキノロン系として
タリビット、バクシダールなど

その他の治療薬

■粘液調整薬
鼻腔や副鼻腔の粘膜を調整する薬です。
服用することで鼻水のキレがよくなります。
ムコダイン、ムコソルバンなど

治療に際しての注意点

・歯や歯茎の炎症から副鼻腔炎が起こっている場合は歯科の治療も並行して行う必要性があります。

・真菌(カビの一種)が原因で副鼻腔炎を起こしている場合、急性、慢性を問わず手術の適用を勧められるケースがあります。

現在では治療技術が進化し、内視鏡による副鼻腔手術も可能になりました。
しかし、安全性が高まったとはいえ、粘膜を傷つける手術が行われることになるので、手術を受けるかどうかはきちんと主治医と相談して決めるようにして下さい。

副鼻腔炎(蓄膿症)の手術費用や入院期間、日帰り手術とは

副鼻腔炎(蓄膿症)が酷くなった場合、手術が必要になることがあります。
ここでは手術の内容と費用、入院期間についてお話します。

その前に、まずは副鼻腔炎についての簡単なおさらいから始めましょう。

副鼻腔炎とは?

副鼻腔炎とはその名の通り副鼻腔という部位に炎症がおこり、膿が溜まる病気です。
副鼻腔は頭蓋内に広がるとても大きな空洞で、その範囲は額から口の上(上顎)にまで及びます。

また、副鼻腔は4つの部位に分かれており、上から

  • 前頭洞(ぜんとうどう)
  • 篩骨洞(しこつどう)
  • 上顎洞(じょうがくどう)
  • 蝶形洞(ちょうけいどう)

となっています。

副鼻腔炎全体の95%以上を占めるのが、鼻腔と副鼻腔をつないでいる「自然口」に直接つながっている「上顎洞」に膿が溜まっていく症状です。

これは

  • 風邪
  • インフルエンザ

などのウィルス感染症、または

  • アレルギー性鼻炎
  • 花粉症気管支喘息

などによって鼻腔粘膜に炎症が起こり、それが長期化して自然口に鼻茸(鼻ポリープ)が形成され、自然口をふさぎ上顎洞に溜まった膿が排泄されないことで起こります。

※自然口とは上顎洞に溜まった膿を鼻汁として排泄するための排泄路になります。

副鼻腔炎には急性と慢性があります!

急性副鼻腔炎とは主に風邪やインフルエンザなどの後にさらに真菌(カビの一種)や他の病原菌に感染することで強い炎症反応が起こり鼻づまりや鼻水を中心として色々な自覚症状をもたらす病気です。

慢性副鼻腔炎の90%以上は急性副鼻腔炎が治りきらずに慢性化することで起こります。

副鼻腔炎手術は

  • 重症化している場合
  • 抗生剤での治療での効果がない時
  • 原因が「真菌」によるものの場合

に適用される治療法です。

かつての副鼻腔炎手術は痛かった!!

(慢性)副鼻腔炎は「蓄膿症」とも呼ばれています。

かつて行われていたこの病気に対する手術は

  • 上唇の裏を大きく切開する
  • 顎の骨を削る

というような大掛かりなものでした。
ちょうど顔の筋肉をめくるようなイメージです。

もちろん全身麻酔で入院期間も長期間にわたり、広範囲に切開を行うので術後の感染症リスクも高く、ちゃんとものが食べられるようになるまでには退院後もリハビリが必要なほど予後の悪い手術です。
術後の創部痛も強く、かなりの大手術であることは間違いありません。

しかし、現代では「内視鏡手術」が開発され副鼻腔炎手術は大きな変革を遂げました。

現代の副鼻腔炎手術は痛くない!

前のパートでも書いたように現代の副鼻腔炎手術は内視鏡を使ったものが主流です。

内視鏡手術は鼻の穴から内視鏡を入れながら行うため

  • (通常は)局所麻酔での手術が可能になった:これは麻酔による侵襲(ダメージ)を大幅に減じるという大改革を意味しています。
  • 手術時間と入院期間が短くなった:内視鏡手術の場合麻酔の導入から手術が終わるまでおよそ一時間程度で済み、場合によっては日帰り手術も可能です。(通常でも3日程度の入院で済みます)
  • 予後がよくなった:予後とは治療後の経過のことです。

手術時間や入院に必要な期間が大幅に減ったことで、予後(手術後の状態)は飛躍的によくなりました。
切開も小切開で済むか、無切開で切除創だけになるので、ダウンタイム(以下のパートで詳しく説明します)も大幅に短くなっています。

内視鏡手術にも種類がある!

内視鏡種類には病態によって幾つかの手技に分類されていますので、ここでは手技ごとにどのような手術が行われるのかについて説明していきましょう。

内視鏡下副鼻腔手術(ESS)

通常は局所麻酔で行われますが、副鼻腔炎の状態や患者さんの希望によっては全身麻酔で行われる場合もあります。

鼻の穴から内視鏡を入れ、鼻茸や病変部を取り除いていきます。
こうすることで自然口が広がり、鼻が本来持つ自浄機能が元の状態に近い程度まで回復します

現在では「マイクロデブリッター」という器具が開発され、手術時間がさらに短縮されています。
この装置はポリープや膿を取り除きながら吸引していくという電気カミソリのような器具です。

拡大前頭洞手術

副鼻腔の最上部にある部位で額から鼻の上にかけて広がる部分が「前頭洞」です。

この部分に炎症が起こると眼痛や頭痛が起こることがあります。

前頭洞も鼻腔とダイレクトにつながっているので炎症が強い場合には内視鏡手術が可能です。
ただし、症例としてはあまり多くありません。

日常生活に復帰するまで(入院期間など)

手術の内容は上記のように1種類ではありません。
しかし、手術が異なっても術後の経過(予後)はほとんど変わりません。

手術当日には止血用のガーゼが詰められているので、鼻呼吸はほぼ困難です。
2~3日たっても止血しない場合は止血処置と安静が必要です。
そのため、内視鏡手術でも3日ほどの入院期間を設けているのが一般的です。

飲食の際に口を動かすと、痛みを感じる場合があるので、止血までの間は柔らかいものを中心とした食事を心がけるようにします。

それ以外は日常的な生活を送ることが可能です。

1週間ほど経過して、術後の感染創部の癒着などが確認されなければそれで治療は終わりとなります。

ただし、副鼻腔炎は再発リスクのある病気なので手術の適用は医師とよく相談の上決めるようにしてください。

費用はどれくらい??

手術費用としては、手術費用のほかに麻酔費用や入院代、検査費用がかかりますが、合計で25~30万くらいかかるといわれています。