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難病「好酸球性副鼻腔炎」とは何?診断基準や治療、薬、症状

好酸球性副鼻腔炎とは?

好酸球性副鼻腔炎は現在国によって難病に指定されている病気の一つです。
病気の概要としては、鼻腔内の両側に多数の鼻茸(鼻ポリープ)ができ、手術をしてもすぐに再発してまう「難治性の慢性副鼻腔炎」です。

特徴は?

最初は慢性副鼻腔炎の通常治療を行うのですが、マクロライド系抗生剤投与や手術では効果はなく、ステロイド内服薬を投与すると症状が軽快するという特徴があります。
ただし、ステロイド内服薬では完治するということはないので、難病指定を受けている病気です。

一度発症すると、症状に合わせてステロイド内服薬の量を調整しながら服薬を続けなければなりません
特に風邪やインフルエンザの流行期に途中で中止や中断してしまうと、細菌感染をきっかけとして鼻茸が再発し、さらに症状が悪化しやすい傾向があります。

※風邪やインフルエンザの流行期以外の場合は、鼻茸の状態が落ち着くと一旦ステロイドを中断し、また流行期の直前から投与を開始するというのが一般的な治療法になります。

好酸球性副鼻腔炎の症状とは?

水ぶくれ状の鼻茸が鼻の両側に多発的に出来るというのが最大の特徴です。

また、喘息やアレルギー性鼻炎、花粉症など鼻粘膜に炎症を起こす基礎疾患があった場合もその刺激によって罹患リスク(病気にかかる可能性)は上がります。

好酸球性副鼻腔炎の原因とは?

気管支喘息や薬剤性喘息(アスピリンなどの解熱剤の副作用で気管支が狭窄して発病する病気です。)を基礎疾患に持っている人がかかりやすい病気です。

喘息があるから好酸球数が上昇するのか、あるいはその逆なのか、詳しい因果関係は不明ですが、好酸球性副鼻腔炎を発症している人の調査では

・喘息が先の人
・好酸球増加症が先の人
・両方の病気が同時発生の人

がほぼ同じ割合を示しています。

このことからも、気管支喘息や薬剤性喘息と好酸球増加症がこの病気の原因疾患であることは疑いようのない事実でしょう。

また、こうした基礎疾患を持っている人が風邪やインフルエンザにかかると発症リスクが一気に上昇するので風邪やインフルエンザが流行するシーズンは要注意です。
今のところ、「全身性の呼吸器疾患である」ということ以外の詳細は判明していない原因不明の疾患です。

全身性の呼吸器疾患の意味

上で出てきた「全身性○○疾患」とは、全身のどこかで不調が起こると特定の場所にも影響が出るという意味です。

したがってこの場合の「全身性呼吸器疾患」という意味は

身体のどこかで好酸球が上昇すると、その影響で呼吸器に不具合が出る

という意味になります。

好酸球性副鼻腔炎は

・症状が出る場所が鼻腔から副鼻腔にかけて
・原因疾患として「喘息」と「好酸球増加症」とがある

ことから、

体のどこかで好酸球が上昇する ⇒ 喘息発作が起こりやすくなる ⇒ 好酸球性副鼻腔炎が起こりやすくなる

という流れになります。

好酸球性副鼻腔炎の治療法とは?

この病気の確定診断後には幾つかの段階的な治療法が適用されます。
それは以下の通りです。

■色のついた鼻汁が出ている場合は感染症の存在が疑われるため、抗生剤が投与されます。
クラリスやエリスロマイシンなどのマクロライド系抗生物質がメイン

■感染症が落ち着き、鼻汁が透明になったらステロイド内服薬の投与を開始ます。
プレドニン、セレスタミン

■ステロイドは約3ヶ月、減量を行いながら投与を続けます。

■一旦寛解(治療が不要となるまで改善すること)が認められたら投与は中止します。

しかし、再発率の高い病気なので、再発後は再び上記の投薬治療が繰り返されることになります

蓄膿症の症状は?治療は薬(漢方など)や手術!|慢性副鼻腔炎

慢性副鼻腔炎とは?

一般的には、急性副鼻腔炎が長引き慢性化した場合に「慢性副鼻腔炎」となります。
慢性化する理由には以下のようなものがあります。

・鼻茸(鼻ポリープ)によって、鼻と副鼻腔をつなぐ「自然口」という排泄路が塞がれ、副鼻腔(特に上顎洞)に膿がたまる

・花粉症やアレルギー性鼻炎によって長期間鼻腔内に炎症が起こり自然口が狭窄を起こす。
(炎症が長引くと鼻茸ができやすくなります)

・風邪やインフルエンザに続発して急性副鼻腔炎が起こり、それが慢性化する
(最初に風邪やインフルエンザウィルスで鼻腔粘膜の免疫力がダメージを受け、そこから続けて細菌や真菌による感染が起こります。)

・生まれつき自然口が狭く副鼻腔炎を起こしやすい

一般的な慢性副鼻腔炎とは別に気管支喘息に合併する慢性副鼻腔炎というのがあります。
こちらは基礎疾患に「気管支喘息」がある場合に高頻度で合併する慢性副鼻腔炎になります。

一般的な慢性副鼻腔炎に比べるとこちら(気管支喘息に合併するタイプ)は、多発的に鼻茸が発生しやすいという特徴があります。

 

副鼻腔とは?

副鼻腔は頭蓋骨内にある広大な空洞のことで4つの部位に分かれています。
その4つの部位とは上から順に

・前頭洞(ぜんとうどう)
・篩骨洞(しこつどう)
・上顎洞(じょうがくどう)
・蝶形洞(ちょうけいどう)

です。

この中で最も大きく鼻から副鼻腔をつなぐ「自然孔」と直接接続していて、構造上の問題点から膿が溜まりやすいのが「上顎洞」になります。

本来上顎洞に溜まった膿は自然口を通って鼻から鼻汁として排泄されるのですが、炎症のダメージや鼻茸によって自然孔がふさがってしまうのが慢性副鼻腔炎です。

 

慢性副鼻腔炎の症状

病名は「慢性副鼻腔炎」ですが、鼻腔粘膜の奥の方まで広範囲に炎症を起こしやすくなるため、様々な症状を起こす傾向があります。

その症状を一覧にすると

・鼻汁が大量に出る

・強い炎症や感染を示す色のついた鼻水がでる(黄色や緑色)

・慢性的な鼻づまり

・頭痛

・顔痛
上顎洞に膿が溜まると頭蓋骨の内圧が上がり上顎洞周囲の神経を圧迫することで起こります。

・いびき

・異臭、悪臭

・嗅覚低下

・味覚低下
嗅覚が低下すると味がわからなくなります

・食欲不振
味覚の低下で食事の楽しみがなくなると起こりやすくなります

・鼻出血
鼻腔粘膜が荒れて出血します。

・不眠傾向
鼻づまりで寝ている間の呼吸がしづらく、睡眠不足になりがちです

・不定愁訴
睡眠不足からイライラしやすくなります

・うつ病、うつ状態:不眠傾向に合併しやすい精神症状です

・ドライマウス
口呼吸することで発生しやすくなります

・歯周病、虫歯
ドライマウスで口腔内の衛生環境が悪くなります

・紅潮
鼻づまりで血圧が上がると起こりやすくなります

・高血圧

・咽頭痛
鼻腔から副鼻腔にかけての炎症が喉にまで広がる場合があります。

・嗄声(かせい)
ドライマウスや咽頭痛などが原因で声がかすれます。

・後鼻漏
鼻汁が喉側に漏れてしまう症状です。気管支喘息を助長すると言われています。

・眼圧の上昇

などです。

ざっと挙げただけでもこれだけの症状があるので、副鼻腔炎はいかに深刻な病気であるかということがわかります。

 

慢性副鼻腔炎と蓄膿症の違いとは?

蓄膿症は上顎洞に膿が慢性的にたまっている状態を表す病名です。
慢性副鼻腔炎の主な症状が上顎洞に膿が溜まることなので、ほとんどの場合「蓄膿症を発症している=慢性副鼻腔炎である」と言えます。
そのため、蓄膿症が原因で続発的に起こる上記の症状のうち、後鼻漏や鼻出血などもまとめて蓄膿症として治療するケースが多いようです。

 

慢性副鼻腔炎の原因は!?

この病気の一番の原因は風邪やインフルエンザの後に発生する「急性副鼻腔炎」です。
急性副鼻腔炎が治りきらずに慢性化して「慢性副鼻腔炎」となります。

それ以外の原因としては以下のような疾患が挙げられます。

・アレルギー性鼻炎、花粉症
・気管支喘息
・鼻茸(鼻ポリープ)
・黄色ブドウ球菌感染症
・肺炎球菌感染症
・先天性の鼻腔(自然口部)狭窄

などです。
原因として多いのは鼻腔内~上気道にかけて感染する病原菌と、アレルギー性鼻炎になります。

 

慢性副鼻腔炎の治療法

基本的には以下の3つが治療の柱となります。

定期的に耳鼻科で副鼻腔(上顎洞)に溜まった膿を綺麗に洗浄する

感染症でおこる慢性副鼻腔炎には有効な手段です

マイクロライド系抗生物質(クラリスやエリスロマイシン)を少量ずつ長期間投与する

現在主流の治療法です。マイクロライド系抗生物質には菌を殺すだけでなく粘膜を強化する作用が確認されています。

外科手術

原因が真菌(カビの一種)によるもの、あるいはマイクロライド系抗生物質の投与では効果が上がらない時には手術が適用されます。
現在では「内視鏡的副鼻腔手術」が主流となっています。

急性副鼻腔炎は虫歯が原因?治し方は?抗生剤(薬)の種類!

急性副鼻腔炎ってなに?

風邪やインフルエンザなど上気道に感染する感染症で体力が低下した後に続く感染症から起こる病気です。
副鼻腔とは頭蓋内に広く広がっている空洞のことで、その範囲は額から鼻の穴の横にあるほほ骨との間のくぼみまでに及び、さらに4つの部位に分類することができます。

その4つの部位とは上から順番に

・前頭洞(ぜんとうどう)
・篩骨洞(しこつどう)
・上顎洞(じょうがくどう)
・蝶形洞(ちょうけいどう)

になります。

急性副鼻腔炎の場合はウィルス感染によって鼻と副鼻腔とをつなぐ「自然口」と呼ばれる排泄路が炎症を起こし、悪化するとそこから副鼻腔全体に炎症が広がる場合もあります。また、急性副鼻腔炎が慢性化すると「慢性副鼻腔炎」になりますが、この時には主に「上顎洞」に膿が溜まり続け自覚症状が継続するケースになります。

急性副鼻腔炎の自覚症状の一つでもある鼻水は「上顎洞」に溜まった膿によるものです。自然口に直接繋がっている上顎洞は構造上の問題で膿が溜まりやすいからです。

急性副鼻腔炎の症状とは?

・鼻づまり
・鼻水
・頭痛
・顔面痛
・鼻の奥から異臭、悪臭がする
・嗅覚、味覚の低下
・鼻水が喉の方に落ちていく(後鼻漏:こうびろう)
・咳や痰がたくさん出る

などが主な症状になります。

急性副鼻腔炎の原因

それ以外の原因としては

・風邪やインフルエンザなどのウィルス感染に続発して起こる細菌感染
・真菌(かび)の感染
・虫歯や歯周病
・生まれつきの副鼻腔形成異常(先天的要因)

などが考えられます。]

急性副鼻腔炎の治療法

急性副鼻腔炎の治療は日本鼻科学会が推奨するガイドラインに沿って行われるのが一般的です。
その治療法としては主に3つの方法があります。

鼻からチューブを入れて、副鼻腔内を綺麗に洗浄する方法

これによって副鼻腔内の膿だけでなく細菌も同時に洗い流すことができます。

抗生剤が入ったネブライザー治療

ネブライザーとは吸入のことです。薬品を入れた精製水に高圧をかけて鼻粘膜や副鼻腔に直接薬品を噴霧して治療します。
急性副鼻腔炎は感染症なので、抗生剤を用いたネブライザー治療が行われます。

投薬治療

抗生剤や副鼻腔の粘膜を正常化する薬などが投与されます。
急性副鼻腔炎の場合にはセフェム系、マクロライド系、ニューキノロン系の抗生剤が使われます。

■セフェム系として
セフゾン、フロモックスなど

■マクロライド系として
クラリス、フロモックスなど

■ニューキノロン系として
タリビット、バクシダールなど

その他の治療薬

■粘液調整薬
鼻腔や副鼻腔の粘膜を調整する薬です。
服用することで鼻水のキレがよくなります。
ムコダイン、ムコソルバンなど

治療に際しての注意点

・歯や歯茎の炎症から副鼻腔炎が起こっている場合は歯科の治療も並行して行う必要性があります。

・真菌(カビの一種)が原因で副鼻腔炎を起こしている場合、急性、慢性を問わず手術の適用を勧められるケースがあります。

現在では治療技術が進化し、内視鏡による副鼻腔手術も可能になりました。
しかし、安全性が高まったとはいえ、粘膜を傷つける手術が行われることになるので、手術を受けるかどうかはきちんと主治医と相談して決めるようにして下さい。